毎年恒例の’『モリデミー賞』の発表です!
だいぶ映画館にも人が集まる様になり、
そして新作も多く公開され映画ファンとしては嬉しく思ってます。
小さい規模の作品から大々的にヒットした作品まで観賞して来ましたが、
2022年は心理的にエグく刺さる様な作品が好きな年でした。
まず、
わざわざ僕が書くまでもないですが、
『トップガン マーヴェリック』『スラムダンク』は傑作と思います!
映画館にGO!
ここから完全僕好みのランキングです。
昨年は117本の鑑賞でした(配信のみの作品も含む)。
モリデミー賞2022スタート!
10、『チタン』
本当は1位なのだけどエグ味が凄く勧められる人を選ぶのでこの辺りで、、、
過激に愛の欲求を描くぶっとんだ作品でした。
車との子供を身篭る時点で何だこれは、、、なのだけど、
殺人を犯した主人公が逃避行の末、
愛を求め始める辺りから話がどう進んで行くのか頭が混乱し、
そして美しい宗教画を見てる様な顛末にグッと来てしまいました。
これがカンヌ最高賞受賞とはフランスは狂っている。。。
最高ですね。
予告はこちら
9、ファイブ・デビルズ
フランス版『バック・トゥ・ザ・フューチャー』もしくは『時をかける少女』かな。
もっと暗く残酷ですけど。
特殊な能力を持ってしまった少女がある匂いが元で過去行ったり来たりして自分の出生の秘密を知ってしまうお話。
ホラーともスリラーとも違う不思議な作品で、
主人公4人、それぞれのの視点で見ると全く違う感情になるので何度も観たくなりました。
ラストのあれは何だったんだ!と友達と盛り上がりました。
予告はこちら
8、ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
実は『シャンチー』でもうMCU作品は卒業したんです。
1作目のアイアンマンから全作品劇場で観てたんですけどね。
お腹一杯になってしまい。。。
そんな中、大大大好きなサム・ライミが監督をすると言うのでこれはと思い鑑賞。
変な映画だったー!大好き!
サム・ライミの出世作『死霊のはらわた』の正当なパート4と言っても良いくらいのホラーコメディでした。
何かあまり評判良くないとの噂も聞きますがドクストの正しい使い方だと思いますけどね〜。
『キャリー』のオマージュシーンなんか爆笑でした。
そしてワンダ・マキシモフには泣かされた。
予告はこちら
7、こちらあみ子
知的障害かどうか言及はされてないが、ちょっと変わった子、あみ子。
明るく真っすぐに生きていて全く悪気はないのだけど、周りは振り回され傷つき壊れていく。
こちらあみ子、応答せよ。その声に応える人はいない。
いつも前向きな彼女がふと見せる影の表情がとても悲しかったな。
ただ一人の友達(変な距離感だけど)とのやり取りが切なくとも希望でもあった。
とっても重いけど、現実に沢山あるだろう世界を垣間見れて良かったです。
エンドロールの青葉市子さんの曲も良かった・・・
歌詞も含め、本当の締め括りでした。
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6、スペンサー ダイアナの決意
この映画のお陰でダイアナ妃にすごく興味が出て関連の作品を沢山観ました。
悲しく苦しい気持ちを描くと閉鎖的サスペンス(ホラーでもある)になるんですね。
終始キューブリック監督の『シャイニング』の様な映像が美しくて好きでした。
弦楽四重奏のサントラが不協和音ばかりで怖さ倍増。
彼女のその後を知っているとやはり辛くもありました。
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5、ウエスト・サイド・ストーリー
1961年のオリジナルが好き過ぎて最初は飲み込めなかったです。
でも、世代によっては大昔の作品に触れる機会も少なく、
この時代に素晴らしい楽曲達を繋いでくれた事に感謝し始めました。
合計3回鑑賞しましたが今はこの作品も大好きです。
特にトニーとチノの描かれ方はもうこちらしかないとさえ思ってます。
あと、サントラの指揮者が大好きなグスターボ・ドゥダメルなので感激。
2022年一番聴いた音楽はこちらのサントラでした。
特にスピルバーグ版『アメリカ』堪らんです。
予告はこちら
4、グリーンナイト
今までは中世文学ファンタジーってあまり好みではなかったのだけどこちらはめちゃくちゃ良かった。
作者不明っていうのもそそられます。
ちょっと教訓めいてて、青年の成長を怪談調で語って行きます。
活劇的な派手さはないけど壮大だし下世話だし艶っぽいし映像は幻想的で美しい。
ラストの切れ味は膝を打ちました。
キツネ、妙に悪い顔してて可愛い。
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3、コーダ あいのうた
アカデミー作品賞獲りましたね。
今回の僕のベスト10で最もオススメしたい作品です!
とにかく手話がリズミカルで格好良く、ちょっと下ネタで笑いました。
主人公の彼女以外の家族は耳が不自由で、
彼女の歌の才能を知るのが会場にいる他の人たちの表情だった、って所、
思い出すだけで泣けてきます。
恩師の存在って尊い。
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2、ラム
アイスランドの山間で羊飼いをしている夫婦・イングヴァルとマリア。
ある日、出産した羊から羊ではない何かが生まれ、二人はその存在を“アダ”と名付けて育てることにする。
子供を亡くしていた二人にとって、アダとの生活はこの上ない幸せに満ちていたが、
やがて夫婦は破滅への道をたどることになる。(あらすじコピペ。。。)
情け容赦のない残酷な寓話。
因果応報なのか、神と人間の関係性なのか。
とっても普遍的で、さらに不条理だけではない展開が好きでした。
報いの受け方が静かで静かでゾッとしたわ。
アイスランドの風景は冷たくて綺麗ですね。
子羊人間が可愛く見えてくる不思議
予告はこちら
1、ノープ
2022年のベストはこちら!
関東では最大級IMAX上映のグランドシネマサンシャインで鑑賞。
そのお陰で監督の意図が遺憾なく発揮されてて最高の映像体験でした。
大地!空!UFO(!?)が縦にドーン!となります。
IMAXフィルムで撮影された映像がもう綺麗で。
過去と現在の話が並行して語られるのだけど、
2つの関係性を紐解くのも考察しがいがあり何倍も楽しめました。
不穏で不気味で、後半の突然の西部劇展開に観ながら格好良過ぎてガッツポーズしながら泣いてしまった。
ますます楽しみなジョーダン・ピール監督。
一生付いて行きます。
まだご覧になった事ない方はデビュー作にして大傑作『ゲット・アウト』を是非〜
予告はこちら
こちらも凄く良かった↓
○『MEN 同じ顔の男たち』
ラスト20分まではイギリスの田舎の空気を感じられるネイチャー作品だと思います。
その後はど変態ですけど!
話のテーマは今の時代に語られるべきもの。
○ブラック・フォン
これ、ポスターのデザインで損してると思うんだけどなー。
ホラーが苦手な人でも楽しめると思います。あ、ちょっと嫌なシーンもあるか・・・
少年少女のジュブナイル物でもあります。
妹が良いんだ。
○ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY
生のライブを観てる様な迫力が’ありました。
彼女の最期も知っているのでとても悲しい話ですが、
リスペクトを感じる作りで良かったです。
ただ、主演の方は全く悪くないですが、
ホイットニー本人はもっともっとチャーミングでした。
○1640日の家族
予告でこれは辛そう。。。と思ったけど鑑賞。
フランスの里親制度を学ぶ勉強にもなった。
切なくも爽やかで良い。
○シン・ウルトラマン
ウルトラマンをほとんど通ってない子供時代であったので、
ウルトラマンに興味を持つ機会をくれた作品でした。
オリジナルを何本も観たし、庵野秀明のルーツに触れられたのも良かった。
○ザリガニの鳴くところ
予告だとサスペンスみたいな感じだったけど、
湿地帯にたった一人で済む少女の一代記でした。
ここまで長々と読んでくれてありがとうございました!
ちょっとでも興味が湧いてくれたら嬉しいです。
2022年も良き年でした。
日々を輝かせてくれる作品達に感謝です。
今年もよろしくお願いします!